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先番と後番で公平になるようにした囲碁のハンディ
実力が互角の者同士で囲碁の対局をする場合、先番と後番の勝負が公平になるように、あらかじめ先番が自陣の一定面積を相手に差し出すこと。先番有利の不公平を解消するもの。
碁盤に黒と白の石を置いて相手よりも広い面積を自分の碁石で囲んだほうが勝つという囲碁のルールでは、黒石を使う先番のほうが有利となることが経験的に知られている。実際、過去の対戦成績を見ても、何もハンディがなければ先番のほうが後番よりも勝率が高い。
そこで、先番と後番で公平な勝負ができるようにと、後手にコミとして5目半を与えることになっている。「目(モク)」とは碁石1個分の面積の単位で、半(0.5)をつけるのは、引き分けにしないための便宜的なもの。この結果、有利な立場の先番は盤上で6目以上の差をつけなければ後番に勝てない。
ところが、最近の対戦成績では、5目半のコミでも先番有利の傾向が出ている。日本棋院は、これまでの5目半から6目半にコミを増やす方針を決め、今後行われる棋戦で順次適用していくという。
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