拉致調査団
【らちちょうさだん】
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北朝鮮による拉致事件の真相を解明するための調査団
北朝鮮が認めた拉致事件について、生存者の本人確認や死亡者の科学鑑定などを行うために組織された日本政府の調査団のこと。情報収集のため北朝鮮に派遣された。
拉致調査団のメンバーは、外務省のアジア大洋州局参事官を団長に計11人で構成されている。DNA鑑定を担当する外務省の医務官や歯型照合を担当する専門家などが含まれているが、鑑識を担当する警察関係者の入国は北朝鮮に拒否された。
生存している拉致被害者に対する調査は、本人との面会や関係者からの聞き取りを通じて、事前に家族から受け取った写真や文集などの資料をもとに本人確認を試みた。調査の結果、生存とされた5人については被害者本人と断定した。
一方、北朝鮮が死亡と伝えた8人については、その状況の詳細について関係者から事情を聴き、遺骨などの科学的な鑑定資料を持ち帰った。しかし、さらに具体的な情報が必要だとして本人の特定は見送られた。
今回の調査内容では不十分だとして、再び拉致調査団を平壌(ピョンヤン)に派遣することが検討されている。
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