小泉構想
【こいずみこうそう】
【時事用語のABC】 時事用語アーカイブ > 政治
日本政府の具体的な行動をまとめた構想
「持続可能な開発」のために日本政府が取るべき具体的な行動をまとめた構想のこと。人づくり・開発・環境の3つを重点分野として、それぞれ具体的な取り組みを示している。
小泉構想は、「持続可能な開発」の実現のためには資源開発と環境保護をともに達成する必要があるという認識のもとで、先進国や発展途上国などの対等なパートナーシップによる地球規模の共有を目指したものだ。
まず、人づくりは国づくりの基礎との観点から、人材教育が困難な国に対する財政的な支援を実施する。具体的な数値目標は、低所得国に今後5年間で2500億円以上の支援をするという内容になっている。
第二に、貿易や投資、援助などを通じて、発展途上国の自立的な成長による持続可能な開発と同時に、発展途上国における貧困の削減を図る。アフリカ南部の食糧危機に対する約3000万ドルの食糧支援を実施するほか、貿易や民間投資を促進する。
さらに、人類存立の基盤を脅かす地球環境破壊の問題に取り組むため、環境分野での人づくりを含め、国際会議や条約の取り組みを推進するとしている。
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