国際刑事裁判所
【こくさいけいじさいばんしょ】
【時事用語のABC】 時事用語アーカイブ > 外国
戦争犯罪などに関わった個人を裁く常設の国際裁判所
20世紀には数百万の人間が想像を絶する残虐な行為の犠牲になったので、犯罪の実行者を処罰し、さらなる犯罪の予防にする目的で設立された。主に、虐殺や戦争犯罪など非人道的行為にかかわった個人を裁く司法機関となる。
国際刑事裁判所は、個人の犯罪を裁く点で、国家間の法律的な問題を対象とする国際司法裁判所(ICJ)とは異なる。両者ともに、オランダのハーグに位置し、常設の国際的な司法機関として大きな役割を与えられている。
国際刑事裁判所の設立条約は、1998年にイタリアのローマで採択された。これまでに139か国が署名し、そのうちすでに69か国が批准を済ませているが、日本はまだ署名していない。また、アメリカでは、いったんはクリントン大統領が署名したものの、ブッシュ大統領がそれを撤回してしまった。
このほか、中国やロシアなどが批准していないという足並みの乱れもあり、司法機能の実効性が疑われる面もある。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【辞典内Top3】
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「時事用語のABC」時事用語ABC編集部 |
|
今の社会が見えてくる話題のキーワードをやさしい言葉でわかりやすく解説しています。情報協力:松山大学檀研究室。社会貢献活動の一環としてメールマガジンなどのサービスを展開中。就職活動や資格試験のほか、教養・雑学の情報源として多く利用されている。 |
|
出版社:
時事用語のABC[link] |