とんかつ やまいち
【とんかつ やまいち】
【東京五つ星の肉料理】 豚肉料理 > 千代田区
神田須田町で知られたとんかつ専門店「勝漫」の板場を長く預かってきた松井孝仁さんが独立、平成19年8月にオープンしたばかり。短いアプローチを抜けた右手に8人がけ、左に2人がけの角テーブル、突き当たりに4人がけのカウンターと、店はごく小さい。でもいっぱしのとんかつ通なら、ひと口食べただけで「そうそう、この味」と膝を叩いて再会を喜ぶはずだ。
身の繊維が細かく、透明な脂身は指を触れただけで溶けそうなほどの上質な豚肉を、ごま油1・綿実油9の油で揚げる。油温は油の切れと肉のやわらかな仕上がりを考えて、入れるときは130度、上げるときは150度を心がける。肉質がいいと火の通りもいいといい、太さ4~5㎝のヒレでも揚げ時間はせいぜい7~8分。油切れがよく口に残らない衣に包まれたかつは、ヒレはさくっと歯切れよくロースはたっぷりのつゆを含んで、どちらもほのぼの甘い。アンデスの岩塩をちょこっと振って、気合いを入れて再登場した名人の味を噛みしめたい。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京五つ星の肉料理」岸 朝子/選 |
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とんかつ、ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、桜鍋、ハンバーグ、ビーフシチュー、軍鶏料理……あらゆる肉料理から、東京でこれぞという名店を料理記者・岸朝子が精選に精選を重ねて紹介。 |
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出版社:
東京五つ星の肉料理[link] |