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ミツバチ
【東京雑学研究会編】

雑学大全生物の不思議 > 昆虫

色あざやかに咲き誇る花々に、ミツバチが止まっているのを見ると、「人間もミツバチも、美しいものに惹かれるのは同じだな」と考える。だが、ミツバチが見ている花は、私たち人間が目にするものとは、必ずしも一致していないのである
オーストリアの昆虫学者フリッシュが、ミツバチの色覚について研究したところ、ミツバチは赤い色をよく識別できないということがわかった。代わりに、人間にはとらえることのできない紫外線を通じて、色を感じているのである
赤い花にもミツバチが止まっていることがあるが、これは、赤でも紫外線を含むものと含まないものがあり、ミツバチは、紫外線を含んでいる花の赤ならば、ちゃんと識別できるからである
紫外線をとらえることができるのは、ミツバチだけではない。多くの昆虫は紫外線を識別できるし、チョウは人間が見るような赤い色をも識別できる。しかし、昆虫の目に映る花々は、人間が見るものとは、ずいぶん違っているのである
昆虫が見ている花々の色は、紫外線フィルターを通した写真によって推測することができる。おそらく、人間が見ているよりも、ずっと多彩であろう。
花は、花粉を運んでくれる昆虫を惹きつけるために咲いていると考えられている。そうして受粉し、子孫を残そうとするのであるだから、植物は、より目立つ花を咲かせておのれの存在をアピールしている。
昆虫が識別できる紫外線色は、「蜜標」と呼ばれる部分にも含まれていることが多い。蜜標とは、花の中央で、違う色になっている部分のことで、人間の目でもわかるものもたくさんある。例えばパンジーなどの蜜標は、花びらとは違う、くっきりと濃い色になっている。この蜜標も、昆虫の目には、さらにはっきり映るものが多いのである
ちなみに、熱帯地方には、赤い花の植物がたくさんあるが、これは、赤い色を好む鳥が、よく花粉を運ぶ花である。日本でも見られるメジロやヒヨドリなども、赤い色によく反応する。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473