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へそのごま
【東京雑学研究会編】

雑学大全ヒトの不思議 > 人体

子どもの頃よく注意された人も多いと思う。「おへそをいじっちゃいけません。お腹が痛くなりますよ」と。へそのごまなんて気にしなければいいようなものだが、それでも、なんとなく気になる存在。指先にあたるような大きなものから、皮膚に黒く色がついただけのものまでいろいろ。
簡単に言うと、その正体は、皮膚の垢である。古くなった皮膚の角質層に脂肪、分泌液、ゴミがたまり、固まったものだ。
だからへそのごまをとっても、直接お腹の痛みにつながるわけではないが、ごまをとろうとして、おへそをいじくっているうちに、刺激を与えすぎてしまう。
実は、へその奥は、すぐ腹壁につながっている。うす皮一枚むこうは、内臓といってもいいくらいなのだ。身体のほかの部分のように、皮膚の下に筋肉や脂肪があるわけではない。へその穴は、へその緒を通して母体から直接栄養を得ていた所なのだ。だから、外からの刺激にはきわめて敏感な場所なのである
こんな敏感なへそに指など突っ込んで、皮膚に傷をつけたりすると、大変なことになる。化膿して、それが内臓に達することもありうる。想像するだけで、ぞっとするではないか。
もし、どうしてもごまを取り出したい、薄黒くなったおへそをきれいにしたいと思うなら、オリーブ油をすこしへその中に垂らして、しばらく待つことだ。後は、清潔な綿棒で、やわらかくなったごまをふき取ればよい。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
価格:2160
収録数: 1000696
サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473