スイス銀行
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 社会 > 企業
国際的に財産を隠蔽するというと名前が出てくるスイス銀行。しかし、実はスイス銀行という名前の銀行は存在していないのである。
スイス銀行が有名になっているのは、秘密銀行口座があるからである。これは、預金者名の代わりに番号を登録しておくもので、この番号は本人と銀行のごく一部の幹部しか知らない。身分証明書さえあれば、外国人でも簡単に作れるから、利用者が増えるのも当然だ。同様の口座は香港やシンガポールにもあるのだが、スイスのすごいところは秘密が漏れた場合には厳しい罰があるところなのである。たとえ、それが警察や税務署からの問い合わせでも、銀行は秘密を漏らせないのだ。
それが悪の温床にもなってしまい、独裁者や脱税者、アメリカやイタリアのマフィアの資金を隠すのに利用されてきたのだ。
スイス銀行とは一般的な呼び名で、実はスイスを本拠地とした銀行のことをいう。一七〇〇からもの銀行がひしめきあい、この国の経済を支えつづけているのである。
その証拠に、あまりにも問題が多発するので、一九四八年に秘密口座制をやめようという動きがあった。しかし、国民投票してみると三倍もの票差をつけて、それは存続することになったのである。
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【この辞典の書籍版説明】
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