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サラエボ事件
【東京雑学研究会編】

雑学大全社会 > 事件

第一次世界大戦のきっかけとなったといわれるのが「サラエボ事件」だ。オーストリア皇太子フランツ・フェルディナンドが、オーストリア、ハプスブルク帝国軍の演習視察のために訪れていた、ボスニア・ヘルツェゴビナの都市サラエボで、民族統一を願うボスニア出身のセルビア人青年に射殺されたのだ。
この一帯が、ずっと民族問題を抱え続けてきたことを教えてくれる事件ではあったが、もしフラン皇太子が度の過ぎたしゃれ男でなければ、命を落とすこともなく、戦争にまで結びつかなかったかもしれないのだ。
皇太子は、とにかく衣装に凝る人物で、公式行事であれプライベートであれ、王室御用達の仕立て屋に、凝ったデザインの礼服を作らせていた。
一九一四年六月二八日のその日も、妻を伴った公式訪問だからこそ、凝りに凝ったプルオーバー式の礼服を着用していた。これがアダになったのである
狙撃されたとき、皇太子は即死ではなかった。大事な国の王位後継者であれば、すぐに手当てが行われたのは当然である。それなのに、体にぴったりフィットしたプルオーバー式の礼服は、脱がせるのにとても手間がかかった。そのぶん医者の手当てが遅れ、命を落とすことになったのだった。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

握手  裁きの豆  ベレー帽  

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編集: 東京雑学研究会
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サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473