金
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生活 > お金
女性の胸元や指を飾っているアクセサリー。金、銀、プラチナなどの貴金属でできた物が多いが、それらをよく見ると、一般に「刻印」とか「ホールマーク」と呼ばれるマークが刻み付けられていることがある。日の丸の旗と菱形の中に数字を書いた刻印は、「財務省検定マーク」と呼ばれ、財務省造幣局の検定を受けた印である。そのほかに、貴金属店が責任を持って独自に刻んでいるマークもある。
刻印には数字も刻まれているが、それは、貴金属がどんな割合で含まれているかを示すもので、これを貴金属の「品位」という。例えば、財務省検定マークの菱形の中に九五〇と刻まれていたら、それは一〇〇〇分の九五〇、つまり九五%の割合で、その貴金属が含まれていることを表している。
ただし、金の場合は、「K24」とか「K18」というように刻印されている。「K」はカラットという単位で、金が二四分のいくつの割合で含まれているのかを示している。ちなみに、ダイヤモンドなどの宝石の目方をしめす「カラット」は「C」と表されている。
金の世界共通の単位はトロイオンス。1トロイオンスは約三一グラムである。1トロイオンス=「K24」と表示されていれば、二四分の二四、つまり純金を示している。18金は「K18」と表示され、金の含有率は二四分の一八。つまり、四分の三が純金で、四分の一は混ざり物の金属、すなわち割金ということになる。
純金は高価で非常にやわらかく、すぐに形が変わるので、アクセサリーには不向きである。そのため、ほかの金属を混ぜて比較的安価で、加工や細工に適した硬さにするが、混ぜる金属の種類と割合によっては、同じ「K18」の金でも色合いが微妙に違ってくる。例えば、イエローゴールドと呼ばれる「K18」には、銀と銅が半々の割合で混ぜられている。グリーンを帯びた金色で青金とも言われるグリーンゴールドには銀が混ぜられ、レッドゴールドには銅が、ホワイトゴールドにはニッケルとパラジウムが混ぜられている。貴金属好きにとってたまらない魅力の金は、このようにしてつくられているのである。
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