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カナリア諸島
【東京雑学研究会編】

雑学大全地理 > 国・島・都市

スペインから一〇五〇キロメートル、モロッコから五〇〇キロメートルのアフリカ北西部大西洋上に、スペイン領カナリア諸島がある。
地質的にはアフリカに属するが、アフリカとの間には深い海溝がある。主要七島と多くの小島から形成され、総面積七二七三平方キロメートル
カナリア諸島はヨーロッパに近いため、ローマ時代からその存在は知られており「Insulae Fortunatae(幸運諸島)」と呼ばれていた。
カナリアという名前はローマ時代の大プリニウスがつけたと伝えられている。カナリアとは、ラテン語の「カニス」つまり「犬」からきている。これらの島々には野犬が多かったと思われていたことによる命名だ。
これらの島々はローマ帝国に名を知られてはいたものの、帝国の滅亡後、一時、記録から姿を消す。一三一二年、ジェノヴァの航海者ランチロットマルチェロが再発見し、一三三九年製作の地図に再びその姿が記載された。
一五世紀にスペインの前身の一つカスティリャ王国の領土となって以来三世紀にもわたり、コロンブスが第一回航海のときにグラン・カナリア島のラス・パルマスに寄港するなど、大西洋横断をめざすスペイン船にとって重要な中継基地となった。
カナリア諸島原産の美しい声で鳴く野鳥が捕獲、飼育され、一六世紀にヨーロッパ上流社会に流行したため、これらの鳥が原産地にちなんでカナリアの名前で呼ばれるようになった。
カナリアの原種はカナリア諸島より北のマデイラ諸島とアゾレス諸島にも分布しているが、ヨーロッパ人がはじめて原種を捕獲したのがカナリア諸島だった。
日本へカナリアが渡来したのは一八世紀。長崎に持ち込まれたのが最初といわれている。
カナリア諸島の先住民はグアンチェ族と呼ばれるが、彼らはキリスト教徒でもイスラム教徒でもない民族だった。しかしスペイン人の入植者との混血、キリスト教への改宗などを通して、スペイン人社会に吸収同化されていった。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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ISBN: 978-4487799473