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ハス
【東京雑学研究会編】

雑学大全生物の不思議 > 植物

スイレン科で最大の植物が、南米のボリビアやアマゾン川の流域を原産地とする「オオオニバス」である。東アジアに産する「オニバス」と似ているため、この名がついたが、分類上では別属の植物である
オオオニバスの葉は、水底の茎から放射状に伸び、丸まった状態で水面に現れる。開くと円形になり、直径一~二メートルもの大きさに達する。これが、群れのように固まって、水面に浮かぶ
葉の周囲は、五~一〇センチほど上に曲がっているので、浅めのたらいのような形状である。大きさゆえに浮力があるうえ、分厚くて丈夫なので、簡単には沈みも破れもしない。大きな葉ならば、体重三〇キログラムくらいの人間の子どもが上に乗っても、沈まないほどである
オオオニバスの葉は、大きいばかりではなく、機能的な構造になっている。表面はつやつやしているが、裏側には、長さ一センチメートルほどのとげがびっしり生え、魚が寄ってくるのを防いでいる。また、ふちには二か所の切れ込みがあり、たまった雨水が外に流れ出るようになっている。
原産地インディオの女性たちは、食用になるオオオニバスの実を集めている間、子どもを葉の上に乗せて遊ばせているという。
オオオニバスは、日本でも、いくつかの植物園で栽培されており、実際に子どもを乗せるイベントが開かれることもある。
温帯の日本で、熱帯植物のオオオニバスを育てるには、水温の管理が必要である。本来は多年草であるが、成長が非常に早いので、春に種をまけば、夏には子どもを乗せられるほどに大きな葉をつける。
花は、直径三〇センチメートルほどで、白やピンク、紅などがある。夜咲性で、日没前から芳香を漂わせ、暗くなるにつれて少しずつ開き始める。香りに引き寄せられた虫によって受粉が行われ、三日目には咲き終わってしまう。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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ISBN: 978-4487799473