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エルニーニョ
【東京雑学研究会編】

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エルニーニョはスペイン語で「男の子」、また、固有名詞としては「神の子(幼時のキリスト)」の意味。
南米のエクアドルからペルーの沿岸では、毎年一二月から三月にかけて北からの暖流が流れ込み、沿岸の海面の水温が上がる。これを神の子の誕生日であるクリスマスにちなんで、また、バナナの収穫期の神の恵み、という意味でエルニーニョと呼ぶようになった。
だが数年に一度、太平洋の赤道海域の東部で、海水面の温度が広い範囲にわたって、平年より二度から五度も上がり、それが一年以上つづくことがある。これを通常のエルニーニョと区別してエルニーニョイベントエルニーニョ現象)と呼んでいる。
通常、天気予報で「エルニーニョ」というときは、エルニーニョ現象の方を指している。エルニーニョの監視区域の水温が〇・五度以上高い状態が半年以上続いた状態のことだ。反対に同じ地域で海面の温度が例年より低い状態が続くことをラニャーニャ(スペイン語で「女の子」の意味)と呼ぶ。
エルニーニョの発生は赤道貿易風の消長と関係が深い。
貿易風は東風だから海面付近の温かい海水は通常は西に向かって吹きよせられている。貿易風が弱くなると、西に吹き流れていた温かい海水が東に戻る。そのため太平洋東部海域の海水面温度が上昇し、温かい海水の厚さが増す。
こういった現象は一九五〇(昭和二五)年以降一〇回発生しているが、統計的エルニーニョが発生した年は全世界的規模で異常気象が起こりやすくなるといわれている。
気象庁のまとめによると、エルニーニョが発生した二〇〇二年には、一二月の時点で、オセアニアの大干ばつや南米北西部、南部の多雨などが確認された。特に東南アジア、中南米、西アフリカなどの熱帯地域では三〇年に一度しか見られない異常高温を観測。気温の変化がほとんどないインド北部でも月平均気温が平年を三度以上も上回る地域があった。
これら異常気象によって食糧生産が大規模ダメージ受けることもある。
日本でもエルニーニョが発生したときは西日本で例年以上の高温多湿となることが多い。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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