アーメン
【東京雑学研究会編】
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キリスト教徒でない人にとって「アーメン(amen)」は、仏教の「南無阿弥陀仏」とか「南無妙法蓮華経」のような念仏にあたる言葉だと思えるかもしれない。
祈りの後や賛美歌の最後に必ずつけられる「アーメン」という言葉は、ヘブライ語で「まことに」「確かに」を意味し、結果責任を引き受ける姿勢や「そのようになりますように」といった願望を表現する言葉だ。
古代ユダヤ教の司祭がいろいろと説教したり祈ったりした後に「ここまでいろいろお話し、お祈りしてきましたが、本当にその通りなんですよ」あるいは「どうか確かにそのようになりますように」といった意味の決まり文句のようなものだった。それがそのまま初期のキリスト教会で受けいれられて、教会の儀式、祈り、賛美歌、信条の結びなどに同意を示す意味で使われ、新約聖書では「アーメンたる者」がイエス・キリストを指すこともあった。
「アーメン」という言葉は発音が大きく変わることもなく現在まで使われ続けてきた結果、いつのまにか敬虔な祈りの言葉のようなイメージを持たれるようになってしまったのだ。
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【この辞典の書籍版説明】
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