マンチェスター・ユナイテッド
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(概要)
英国イングランドのプロサッカークラブ。1878年創立で、ホームスタジアムは英中部の工業都市マンチェスターのオールド・トラフォード。クラブカラーに由来した「赤い悪魔」の愛称で親しまれる。所属するイングランド・プレミアリーグでは、旧イングランド1部リーグ時代も含め19回の優勝を誇る。欧州クラブ王者を決めるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)は3度制覇。世界では、旧トヨタカップで1999年、FIFAクラブワールドカップで2008年に頂点に立つなど、欧州を代表する名門クラブとして世界的にも認知されている。1986年からアレックス・ファーガソンが監督を務め、デービッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドら数々のスター選手を輩出。2012~13年シーズンは、香川真司が日本人として初めて加入し、12年8月20日のエバートン戦で開幕を迎える。
(解説)
日本では「マンU」の略称でおなじみのビッグクラブ。130年を超える歴史では、ボビー・チャールトン(1953~73年在籍)やジョージ・ベスト(63~74年在籍)など伝説的な選手の活躍もあった一方で、1958年には、チャーター機の墜落事故(ミュンヘンの悲劇)で主力選手を多数失うなど紆余曲折もあった。
伝統ある名門に香川が入団したことは、日本サッカー界にとっても大きな節目を迎えたと言えよう。世界最高峰の呼び声高いプレミアリーグには過去、中田英寿、稲本潤一らも挑戦してきたが、中堅・下位チームでの活躍にとどまりがちだった。香川は過去2シーズンを独ブンデスリーガのドルトムントでプレー。昨季のリーグ戦は13ゴールでチームの優勝に貢献し、マンUでは中盤の要として期待を集めている。リーグ戦の優勝争いやCLで存在感を見せられれば、世界のサッカー界に対し、日本人選手がビッグクラブの戦力になるというアピールにつながる。
一方、マンUは近年、経営面でも注目を集めている。世界的な監査法人デロイト社のリサーチによると、売上高は10-11年シーズンで3億6700万ユーロ(約350億円)。レアル・マドリード(スペイン)、FCバルセロナ(同)に次ぐ3番目の規模だった。12年8月10日にはニューヨーク証券取引所に上場して2億3300万ドル(約180億円)を調達。ただし戦力補強などの積極投資というよりも、総額で4億2330万ポンド(約528億円、12年3月末時点)という債務返済の意味合いが強い。巨額の負債は、経営権を握る米国の実業家グレーザー一族がクラブ買収時に巨額の借り入れをしたためで、かつてはロンドンで上場していたのを取りやめた経緯がある。グレーザー一族の経営手法については、サポーターの不評を度々買っている。
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