AKB48総選挙(2012年)
【えーけーびーふぉーてぃーえいとそうせんきょ】
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(概要)
人気アイドルグループ「AKB48」の新曲を歌うメンバーをファン投票で選抜する年1回のイベント。
2012年6月6日の第4回総選挙は、前年1位で、グループ卒業を表明した前田敦子の出馬辞退で注目度が高まり、大島優子が2年ぶりに1位に返り咲いた。
投票は直近発売のCD購入者が行い、投票総数は前年を約21万8千票上回る138万4122票。フジテレビが地上波で生中継を初めて行い、平均視聴率は18.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。
芸能メディアの枠を超え、全国紙やNHKでも報道されるなど「社会現象」に発展。一方で、複数投票も可能なため、一部のファンが、支持するメンバーの得票数を伸ばそうと大量にシングルを購入することに批判も出ている。
(解説)
ファン投票で歌唱メンバーを決めるという異例の企画は、かつて制作者側で決めたメンバー間の露出の差にファンから不満が出たことをきっかけに2009年にスタート。総選挙というイベントがファンの参加意識を高め、結果的にその後の国民的人気を得る原動力になったと言えよう。
こうした秋元康氏のプロデュース手法を巡り、ネット上では「ファン心理をあおっている」という批判もつきまとうが、社会現象化するに連れ、本物の選挙やマーケティングの視点からの報道や分析もなされるようになってきた。
NHKの「ニュースウオッチ9」はイベント当夜の放送で、現実の有権者の投票行動に結びつける切り口で報道。総選挙会場の日本武道館周辺を訪れた社会学者・濱野智史氏のコメントを紹介した。また、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」は、「投票を呼びかけて人気アップを狙う動き」として、菓子メーカーなどの取り組みをレポートした。
ただし、こうした報道や分析について批判的な意見もある。NHKの報道について社会学者の東浩紀氏は、ツイッターで「AKB現象の分析には意味があると思うけど、AKBの『総選挙』に政治再生の鍵が隠されているとかいう言説は妄言でしかない」と手厳しく評した。
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