東大秋入学構想
【とうだいあきにゅうしこうそう】
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(定義)東京大学が2012年1月、国際化に対応した教育システムを構築するため、従来の春入学から将来の秋入学への移行を打ち出した。海外の約7割の大学と入学時期をそろえ、学生や教員の交流を円滑にするなど国際競争力を高めるのが狙い。他大学の将来構想にも刺激を与えており、実現した場合は官公庁、企業の採用にも影響を与えそうだ。
(ミニ解説)社会や経済のグローバル化は、世界の大学間でも優秀な学生や研究者の確保などを巡る競争を激しくする側面がある。英国の高等教育専門誌による世界の大学ランキング(2011年)で、東大はアジアトップながら30位。外国人の留学生・教員の受け入れが不十分な現状を変えようと、東大は2011年4月から学内に懇談会を設け、検討を重ねてきた。秋入学が実施されれば入学前の学生に約半年のブランク期間(ギャップターム)が生じるが、構想では海外留学やボランティア体験を積ませることを想定している。東大は、秋入学を検討する協議会への参加を、京大など11大学に呼びかけているが、それらの大学の中でも、早大は2013年4月から、1年を4学期制とする「クオーター制」の一部導入で留学生増加を目指す。同じく一橋大は春の入学・卒業を維持しつつ、授業開始を秋とする案を検討するなど、他大学でも「秋入学」を巡る独自の構想が練られている。
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