タミフル
【タミフル】
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スイスの製薬メーカー=ロシュが開発した抗インフルエンザウイルス薬の商品名(成分名はリン酸オセルタミビル)。
元々は通常のインフルエンザ治療薬として開発された薬品だが、新型インフルエンザにも効果があるとされ、世界中の政府・医療機関がこれに飛びついた。ロシュ社の生産が需要に追いつかず、市場には品薄感が漂っている。
しかし、未知の新型ウイルスに対してどこまでタミフルが効果を発揮できるかは、当然のことながら未知数である。東南アジア諸国で症例が出始めている鳥インフルエンザウイルスにしても、東大医科学研究所の河岡義裕教授らが『ネイチャー』に発表した通り、タミフル耐性を獲得したウイルスがベトナムで確認されている。
さらにはタミフル服用後に精神錯乱・幻覚・けいれん・脳炎などの精神神経に混乱をきたし、中にはそれが死につながったケースもあったことが日本国内で指摘され、タミフルに未解明の副作用があるのではないかと懸念する声も高まっている。これらを考え合わせれば、タミフルに過剰な信頼を寄せるべきではないといえよう。
※日本政府も、抗インフルエンザウイルス薬リレンザをタミフルと併せて備蓄すると表明している(ただし厚生労働省が発表した目標備蓄量はタミフル2500万人分に対しリレンザ75万人分に過ぎない)。
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