カディマ
【カディマ】
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イスラエル右派の最大与党リクードを離党したシャロン首相がパレスチナとの和平を確立すべく2005年11月に結成した新党の名称(カディマ=前進の意)。シャロンといえば、反パレスチナの急先鋒といったイメージが強かっただけに、国際社会では驚きをもって迎えられた。
この新党に、1994年にパレスチナ和平交渉の道を開きノーベル賞を受賞したシモン・ペレス元首相が支援を表明。さらにリクードを離党し新党に合流する議員も出始め、イスラエル国内で行われた世論調査でも一番人気の政党となるなど、急速にその存在感を高めている。
ただし、シャロン=イスラエル側が和平への雰囲気を醸し出すことはできても、実際にパレスチナ側に好意的に受け入れられるほど革新的な和平案を打ち出すことができるかは別問題だ。対立の根が宗教問題・民族意識・歴史認識といった簡単には覆しがたい点にある以上、短期的な解決を急げば軍事力にものをいわせた手法に頼らざるを得ないのではないか。
それでも難航を極めている和平交渉に臨んでリーダーシップを発揮できる人物は、現在のところシャロンをおいて他にない。シャロンの一挙手一投足に国際社会の注目が集まっている。
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