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ソニー(株)
【そにー】

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ソニーの前身となる東京通信工業(株)は1946年に設立された。創業者・井深大が当時起草した『東京通信工業株式会社設立趣意書』にある、「経営規模としてはむしろ小なるを望み大経営企業の大経営なるがために、進み得ざる分野に技術の進路と経営活動を期する」との言葉通り、東京通信工業はテープレコーダートランジスタラジオといった国産初の新技術に先陣を切って挑み、設立間もない頃から飛躍的な続けた。

そのトランジスタラジオをアメリカでも販売しようと、創業者・盛田昭夫が渡米したのは1955年のこと。この際、「東京通信工業」という社名の代わりに国外の人々にも発音しやすいブランド名を付けようということになった。

当初、東通工の頭文字をとってTKKという名称も考えられたが、類似の社名があり紛らわしいということになり、最終的には、音「SOUND」や「SONIC」の語源となったラテン語の「SONUS」と、小さいとか坊やという意味の「SONNY」を掛け合わせた「SONY」に決まった。「自分たちの会社は非常に小さいが、それにも増して、はつらつとした若者の集まりである」という同社のアイデンティティを体現した社名である

この渡米の間に起こった有名なエピソードがある。アメリカの大きな時計会社ブローバーからラジオ10万台という大量の注文が入った。ただし知名度の低いSONYではなく、ブローバー名で売ることが条件だという。もちろんこの話を盛田は断った。「わが社は、50年前のブローバー同様、今50年の第一歩を踏み出したところだ。50年経ったら、あなたの会社と同じくらいにSONYを有名にしてみせる」。盛田はブローバーの社長にこう言い切ったという。

その後のソニーについては多くを語る必要はなかろう。1958年ブランド名だけでなく社名も「ソニー(株)」と改め、東証一部に上場したソニーは、名実共にブローバーを越える大企業となり、今日に至っている。(文中敬称略)


Ea,Inc.
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