(株)サンリオ
【さんりお】
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サンリオの前身は、(株)山梨シルクセンター。現社長=辻信太郎が立ち上げた会社で、社名の通り、絹織物の販売を生業としていた。
転機が訪れたのは会社設立から2年後のこと。サンダルに花模様を付けて売り出したところこれが予想を超えた人気商品となったのだ。シンプルで味気ないものだった日用品に、デザイン的な付加価値を付けて売る。そこに商機を見いだした辻は、同社オリジナルデザインとなる第1号「いちご」を開発。これを文具や雑貨に載せて販売したところ爆発的に売れ、一大ブームを巻き起こした。
この成功を機に著作権ビジネスの世界展開を企図した辻は、1973年、より国際的に通用しやすい「サンリオ」に社名を変更する。サンリオの語源は、スペイン語のSan Rio。英語ならSaint River、つまり聖なる川という意味で、そこには「人類が最初に住み始めたと言われる河のほとりに聖らかな文化を築きたい」という思いが込められている。
その社名に違うことなくサンリオの進撃は続いた。社名変更の翌年となる74年は、同社の看板キャラクター「ハローキティ」が誕生。その世界的ヒットにより売上を伸ばした同社は、ついに82年、東証二部に上場(84年には東証一部に指定替)を果たす。
その後も90年に東京都多摩市にテーマパーク「サンリオピューロランド」をオープンするなど、自社開発キャラクターを核とした事業を次々に展開。現在に至るまで、その愛らしいキャラクターを通じて世界中の人々を魅了し続けている。(文中敬称略)
※なお、「山梨の王」からサンリオという社名になったとする説もあるが事実ではない。
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