デジタルズームと光学ズームの違い
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光学ズームとデジタルズームでは、被写体に迫るズーム方法が異なる。
光学ズームでは、レンズの焦点距離を変えることによって光学的に被写体に接近する。これは望遠鏡や双眼鏡と同じ原理で、実際に被写体まで近づいて見るのと同じことになる。それゆえ倍率を上げても、ピントさえ合っていれば画質が荒くなることはない。
これに対しデジタルズームは、被写体の一部をデジタル的に拡大するズーム方法だ。この場合、いわば写真の一部分を切り取って虫眼鏡で見るのと同じで、被写体(写真全体)との光学的距離は変わらない。また被写体に近づく=拡大することになり、倍率を上げれば上げるほど画質は荒くなってしまう。
いわば光学ズームは本当のズーム、デジタルズームは擬似的ズームといえる。
こう書くとデジタルズームの分が悪いようだが、そうとも限らない。光学ズームではその構造上倍率に限界があり、高倍率を求めるにはレンズを交換する必要が出てくるが、一眼レフ用の交換レンズは高価なことが多く、一眼でない場合レンズ交換自体できないことが多い。一方デジタルズームなら同じレンズで10倍・100倍といったズームも可能だ(ただし画質は荒くなる)。このように低価格で高倍率のズームが得られるのがデジタルズームの良さといえよう。
光学・デジタル双方のズームの付いているカメラで撮影する場合、できるだけ光学ズームを使い、光学ズームの倍率で物足りないときには足で近づくようにしたい。ただし野生動物の撮影等、どうしても物理的に近づくことに限界がある場合にはデジタルズームを活用する。これが理想的な撮影方法である。
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