凍頂烏龍
【とうちょううーろん】
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凍頂烏龍という名前は、宇治玉露同様、凍頂(産地)+烏龍(品種)の二つを組み合わせた名だ。すなわち「凍頂」は台湾の南投縣鹿谷郷(縣=県,郷=村)にある凍頂山を、「烏龍」は数ある茶品種(やぶきた・鉄観音・金萱など)の中でも烏龍種(※)を意味する。つまり凍頂烏龍とは台湾の凍頂山周辺で栽培された烏龍種の葉から作ったお茶という意味だ。
凍頂烏龍は、今から約150年前に台湾南投縣鹿谷郷の村民が、中国で科挙の試験を受け合格し、その帰郷の際に福建省武夷山から茶樹の苗木を持ち帰って凍頂山に植えたところから広まったとされている。その後台湾政府が国を挙げて保護育成を推し進めたため改良が進み品質が大きく向上。今では数ある台湾茶を代表する看板銘柄となっている(日本でいう宇治玉露や静岡産やぶきたのようなものだ)。
この凍頂烏龍に含まれるメチル化カテキンに花粉症の症状を緩和する効果があることが、2003/3/2にフジテレビ系列『あるある大事典』で放映されて以来、日本でも凍頂烏龍は爆発的なヒット商品となった。そのため粗悪品や偽物が出回り始め、それが薬のように飲まれる事態にまで至っている。本来凍頂烏龍といえば薫り高い台湾きっての銘茶だけに、この状況を嘆く台湾・茶業関係者も多い。
※烏龍種の中にも様々な品種があるが、凍頂烏龍は青心烏龍種という品種から作られることが多い。
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